ヨーロッパの科学技術分野における第6位の名門校として位置付けられている Delft University of Technology (略して TU Delft) (デルフト工科大学) 。そのデザイン工学部を見学してきた。巨大なガラス張りのエントランスを抜けるといきなり3階分の広大な吹き抜けのオープンスペースが現れる。広々とした空間には誰もが自由に使用できる電源付きのテーブルや椅子、パソコンが並べられ、訪れる者を歓迎するような開かれた雰囲気が感じられる。各々の研究室に行くには必ずそのホールを通らないといけないのでいつも学部で何が起こっているのかを知ることができ、集まる学生たちの議論によって、常に新しいアイデアが産み出されるような理想的な環境となっている。大きな工場のような鉄骨の柱と天井からはガラス板から自然光が降り注ぎ、また観葉植物や木材を適所に使用することで冷たすぎないバランスの良い建築も素晴らしい。